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in Web - 19 7月, 2014
by fugetu - no comments
ネットワークトラブルのためのコマンド

はじめまして、初投稿となるfugetuです。

今回は私が社内PCやサーバ管理業務をしていた際に
ネットワークトラブルで使用したWindows DOSコマンドをご紹介します。

今回紹介するコマンド

1.ipconfig
2.ping
3.nslookup
4.telnet
5.tracert

こちらをのコマンドを覚えていれば大抵のネットワークトラブルは解決できるはずです。


1.ipconfig コマンド

皆さんも頻繁に使用されていると思われるipconfigコマンドですが、
PCマシンのIPアドレスを調べるだけでなく障害切分時に大いに役立ちます。

< 用途 >
1. 割り振られているIPアドレスを確認 (オプションなし)
2. LANケーブルが繋がっているか確認 (オプションなし)
3. NICが故障またはOSから認識しているか確認 (オプションなし)
4. DHCPサービスでIPアドレスを再取得 (オプション /release /renew)
5. NICの物理アドレス確認 (オプション /all)
6. DNSキャッシュの情報を更新(オプション /flushdns)

用途2,3は「ネットワークが繋がらない」という
頻度が高い問合せで使用してました。

コマンドを実行した際に以下のようにメッセージが表示されたら
LANケーブルの接続とNICの故障を疑いましょう!!

C:\Users\fugetu>ipconfig

Windows IP 構成

イーサネット アダプター ローカル エリア接続:

   メディアの状態. . . . . . . . . . : メディアは接続されていません
   接続固有の DNS サフィックス . . . :

2.ping コマンド

こちらもよく使用されるコマンドです、疎通確認が主な用途です。

< 用途 >
1. 接続元から接続先への疎通確認(オプションなし)
2. リモート作業でのサーバ再起動確認(オプション -t)

用途1では、PCマシンが「DNSサーバ」や「Proxyサーバ」などの
外部接続に必要なサーバを見えているかを確認するために使用してました。

また用途2では、オプション -t を指定することで中断されることなく
疎通確認ができるので、サーバ再起動時に正常に起動するかを監視することができます。


3.nslookup コマンド

こちらはPCマシンやサーバがDNSサーバまたはhostsファイルより
名前解決ができているか確認するためのコマンドです。

< 用途 >
1. 指定したホスト名またはIPアドレスで名前解決できるか確認(オプションなし)

以下のようにコマンドにホスト名(またはIPアドレス)を
指定することでPCからホスト名の名前解決ができているか確認できます。

C:\Users\fugetu>nslookup blog.pionet.co.jp

サーバー: <DNSサーバのホスト名>
Address: <DNSサーバのIPアドレス>

権限のない回答:
名前: blog.pionet.co.jp
Address: <blog.pionet.co.jpのIPアドレス>


4.telnet コマンド

telnetコマンドはテキストベースでリモートマシンにログインするためのコマンドですが、
ポートを指定することで接続先マシンへポート指定での疎通確認をすることができます。

< 用途 >
1. 接続先のポート疎通するか確認

ポートが通らなければ以下のように表示されます。

C:\Users\fugetu>telnet blog.pionet.co.jp 80
接続中: blog.pionet.co.jp...ホストへ接続できませんでした。 ポート番号 80: 接続に失敗しました。

こちらのメッセージが表示された場合は以下を疑ってください。

1. ポートをリッスンしているプロセスが落ちている。
2. マシンが指定ポートの受信を許可していない。
3.ネットワークを仲介している機器が指定ポートを許可していない。

※WindowsのOSによってはデフォルトでtelnetコマンドが使えないことがあるため、
コントロールパネルのプログラムから「Telnetクライアント」を有効にしてください。


5.tracert コマンド

tracertコマンドは接続先までに経由するルータを
以下のように一覧で表示していくコマンドです。

< 用途 >
1. 接続先にどのルータを経由しているか確認
2. 接続先へ経路でどのルータで停止しているか確認

C:\Users\fugetu>tracert blog.pionet.co.jp

blog.pionet.co.jp [<blog.pionet.co.jpのipアドレス>] へのルートをトレースしています
経由するホップ数は最大 30 です:

1 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
2 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
3 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
4 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
5 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
6 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
7 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
8 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
9 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
10 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
11 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
12 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>
13 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス>

トレースを完了しました。

「…宛先ホストに到達できませんでした。」と表示されて終了した場合は、
次のルート探す際にルータ探索に失敗しましたので、
失敗したルータあたりのネットワークを確認してください。

また「…要求がタイムアウトしました。」と表示されることがありますが、
経由するルータがホスト名やIPアドレスの要求を拒否設定になっているためです。


最後に、

ネットワークトラブルを迅速に解決するためには、
もちろん経験や知識も必要ですが
トラブルが発生したマシンまたはネットワークの構成を把握していくことが必要です。

対応時は慌てたり混乱しがちですが、
まずは落ち着いてマシンやネットワークなどの構成図を
紙に書き起こして客観的に見ることをお勧めします。