はじめまして、初投稿となるfugetuです。
今回は私が社内PCやサーバ管理業務をしていた際に
ネットワークトラブルで使用したWindows DOSコマンドをご紹介します。
今回紹介するコマンド
1.ipconfig
2.ping
3.nslookup
4.telnet
5.tracert
こちらをのコマンドを覚えていれば大抵のネットワークトラブルは解決できるはずです。
1.ipconfig コマンド
皆さんも頻繁に使用されていると思われるipconfigコマンドですが、
PCマシンのIPアドレスを調べるだけでなく障害切分時に大いに役立ちます。
< 用途 >
1. 割り振られているIPアドレスを確認 (オプションなし)
2. LANケーブルが繋がっているか確認 (オプションなし)
3. NICが故障またはOSから認識しているか確認 (オプションなし)
4. DHCPサービスでIPアドレスを再取得 (オプション /release /renew)
5. NICの物理アドレス確認 (オプション /all)
6. DNSキャッシュの情報を更新(オプション /flushdns)
用途2,3は「ネットワークが繋がらない」という
頻度が高い問合せで使用してました。
コマンドを実行した際に以下のようにメッセージが表示されたら
LANケーブルの接続とNICの故障を疑いましょう!!
C:\Users\fugetu>ipconfig Windows IP 構成 イーサネット アダプター ローカル エリア接続: メディアの状態. . . . . . . . . . : メディアは接続されていません 接続固有の DNS サフィックス . . . :
2.ping コマンド
こちらもよく使用されるコマンドです、疎通確認が主な用途です。
< 用途 >
1. 接続元から接続先への疎通確認(オプションなし)
2. リモート作業でのサーバ再起動確認(オプション -t)
用途1では、PCマシンが「DNSサーバ」や「Proxyサーバ」などの
外部接続に必要なサーバを見えているかを確認するために使用してました。
また用途2では、オプション -t を指定することで中断されることなく
疎通確認ができるので、サーバ再起動時に正常に起動するかを監視することができます。
3.nslookup コマンド
こちらはPCマシンやサーバがDNSサーバまたはhostsファイルより
名前解決ができているか確認するためのコマンドです。
< 用途 >
1. 指定したホスト名またはIPアドレスで名前解決できるか確認(オプションなし)
以下のようにコマンドにホスト名(またはIPアドレス)を
指定することでPCからホスト名の名前解決ができているか確認できます。
C:\Users\fugetu>nslookup blog.pionet.co.jp サーバー: <DNSサーバのホスト名> Address: <DNSサーバのIPアドレス> 権限のない回答: 名前: blog.pionet.co.jp Address: <blog.pionet.co.jpのIPアドレス>
4.telnet コマンド
telnetコマンドはテキストベースでリモートマシンにログインするためのコマンドですが、
ポートを指定することで接続先マシンへポート指定での疎通確認をすることができます。
< 用途 >
1. 接続先のポート疎通するか確認
ポートが通らなければ以下のように表示されます。
C:\Users\fugetu>telnet blog.pionet.co.jp 80 接続中: blog.pionet.co.jp...ホストへ接続できませんでした。 ポート番号 80: 接続に失敗しました。
こちらのメッセージが表示された場合は以下を疑ってください。
1. ポートをリッスンしているプロセスが落ちている。
2. マシンが指定ポートの受信を許可していない。
3.ネットワークを仲介している機器が指定ポートを許可していない。
※WindowsのOSによってはデフォルトでtelnetコマンドが使えないことがあるため、
コントロールパネルのプログラムから「Telnetクライアント」を有効にしてください。
5.tracert コマンド
tracertコマンドは接続先までに経由するルータを
以下のように一覧で表示していくコマンドです。
< 用途 >
1. 接続先にどのルータを経由しているか確認
2. 接続先へ経路でどのルータで停止しているか確認
C:\Users\fugetu>tracert blog.pionet.co.jp blog.pionet.co.jp [<blog.pionet.co.jpのipアドレス>] へのルートをトレースしています 経由するホップ数は最大 30 です: 1 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 2 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 3 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 4 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 5 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 6 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 7 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 8 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 9 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 10 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 11 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 12 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> 13 10 ms 11 ms 11 ms <経由するルータのホスト名またはIPアドレス> トレースを完了しました。
「…宛先ホストに到達できませんでした。」と表示されて終了した場合は、
次のルート探す際にルータ探索に失敗しましたので、
失敗したルータあたりのネットワークを確認してください。
また「…要求がタイムアウトしました。」と表示されることがありますが、
経由するルータがホスト名やIPアドレスの要求を拒否設定になっているためです。
最後に、
ネットワークトラブルを迅速に解決するためには、
もちろん経験や知識も必要ですが
トラブルが発生したマシンまたはネットワークの構成を把握していくことが必要です。
対応時は慌てたり混乱しがちですが、
まずは落ち着いてマシンやネットワークなどの構成図を
紙に書き起こして客観的に見ることをお勧めします。