前回に引き続きlogcatコマンドを紹介します。
今回紹介するのは-bオプションです。
このオプションを使用すると通常のlogcatで出力されるログとは異なるログを見ることが出来ます。
使い方は下記のような感じ。
$ adb logcat -b <バッファの種類>
-bの後に参照したいバッファを指定することでログを切り替えることが出来ます。
指定できるバッファは下記です。
・radio :電話や無線のログ
・events:システムで発生したイベントのログ
・main :デフォルトのログ
よく使うのはeventsで下記のようなログが見れます。
I/am_create_activity( 390): [0,-1272130680,4,com.android.browser/.BrowserActivity,android.intent.action.MAIN,NULL,NULL,270532608]
I/am_pause_activity( 390): [0,-1272475968,com.android.launcher/com.android.launcher2.Launcher]
I/am_on_paused_called( 707): [0,com.android.launcher2.Launcher]
I/am_proc_start( 390): [0,1068,10014,com.android.browser,activity,com.android.browser/.BrowserActivity]
I/am_proc_bound( 390): [0,1068,com.android.browser]
I/am_restart_activity( 390): [0,-1272130680,4,com.android.browser/.BrowserActivity]
このログはHome画面からBrowserを起動したときのログになります。
BrowserとLauncher(Home)のライフサイクルがどのように変わっているか確認することが出来ます。
アプリのデバッグをしていてライフサイクルがどのように動いているか確認したいときによく使うログなので、機会があったら使ってみてください。
おまけ
Androidの開発を行っているときにlogcatが見れなくなる時があります。
そういったときは下記のコマンドでadbを再起動することで見れるようになることがあります。
$ adb kill-server
$ adb start-server